ぼんくらサイバーリテラシーぶろぐ

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未熟者によるサイバーリテラシーに関するブログ

Wi-Fiルーター自体のIPアドレス変更は意味がない - 家庭用Wi-Fiルータの設定について考えてみた⑦

ホーム Wi-Fiルータの設定に関する、7回目の記事となります。


自宅の Wi-Fiルータについて、何気なくデフォルト設定でインターネットに接続していることが多い気がします。
でも、、、

本当にデフォルトのままで良いのか!?

と疑問に感じたので、ちょっと考えてみました。

ちょっと調べてみたところ、意外といくつもの考えるべき項目があることが分かってきました。


今回はWi-Fiルーター自体のIPアドレスについてです。
ちなみにここで言うIPアドレスは、プライベートIPアドレスです。
グローバルIPアドレスは、一般家庭ではおそらく動的IPアドレスであり、ISPから割り当てられるものですね。

Wi-Fiルーターの管理画面(設定画面)にログインされてしまうと、攻撃者の都合のいいように設定を変えられてしまいます。
そんな恐ろしいことはありませんよね。。。


【目的】

自宅のWi-Fiルーターに他人を接続させないこと


【手段】

下記設定を考え、最適な設定を考えてみる。

1.SSID
2.SSIDブロードキャスト

(ステルスにするかどうか)

3.PSK(PreSharedKey = 事前共有鍵)

4.認証モード

5.暗号化モード

6.MACアドレスフィルタリング

7.Wi-Fiルーター自体のIPアドレス

8.管理画面(設定画面)のログインID・パスワード


【考えたこと】

目的を「Wi-Fiルーターに他人を接続させないこと」としていますが、
ここでは接続されてしまった後のお話です。
攻撃者がWi-Fiルーターの設定を変える場合というのは、既に内部ネットワークに侵入してから、
つまりはWi-Fiルーターに接続されてしまってからとなります。

ここで考えたいのは、攻撃者が何らかの方法で内部ネットワークに侵入したとしても、
被害を最小限に抑えたいということです。

はい、出ました!
何らかの方法で」という文言!
サイバーセキュリティ関連では、攻撃者が対象ネットワークに侵入した後に何をやるかっていう説明をする際、
侵入されていることが前提となるので、その前提を作るのにこの魔法の言葉がよく使われます(笑)
その方法を詳しく説明してほしいんですよね~w

話を戻しますと、何らかの方法で自宅のWi-Fiルーターに接続されてしまった場合、
当然攻撃者はWi-Fiルーターの管理画面(のログイン画面)にアクセスすることができます。
ここで単純に思いつく何らかの方法は、

Wi-Fiパスワードを破られた
そもそもWi-Fiパスワードが設定されていなかった

とかですかね。

そして大体の場合、Wi-Fiルーターの型番をググればマニュアルが公開されており、
そこにデフォルトIPアドレスが記載されています。
多いのが

192.168.0.1
192.168.1.1

とかですかね。
(最近の新しい製品だと、↑ 以外の設定になっているものもあります。)
特に親切(?)なマニュアルですと、デフォルトユーザーIDとパスワードまでご丁寧に記載されているマニュアルもあります。
これがすべてデフォルト設定のままだと、簡単にWi-Fiルーターの管理画面にログインされてしまいます。
つまりは、↓ こんな感じです。
f:id:AlcatrazExodus:20210509213658p:plain
そうなれば、このデフォルトIPアドレスを変更しておけば、
そもそもログイン画面にすらたどり着けないのではないだろうか。
残念ながらそんなことはありません。

そもそもWi-Fiルーターに接続している時点で、通常そのWi-FiルーターのIPアドレスが、
接続したデバイスデフォルトゲートウェイに設定されます。
ですので、Wi-Fiルーターに接続したデバイスで、ネットワークの情報を見たり、
ipconfig コマンド等で確認すればWi-FiルーターのIPアドレスはいとも簡単に分かってしまいます。
なので、そもそもWi-Fiルーターに接続させないことに労力を使うべきであります!


ということで、

Wi-Fiルーター自体のIPアドレス変更は意味がない

というのが結論です。